旧車人気は世界共通!! イタリアの跳ね馬も旧車になると億単位!?
2018-09-24|番外編

皆さんご存知イタリアの跳ね馬 フェラーリ様。
新車でも数千万円以上の価格で販売されるフェラーリは、旧車においても圧倒的な強さです。
2015年にフランスのパリで開かれたクオークションでは、傷だらけの1961年製 250 GT SWBカリフォルニア スパイダー出品され、1420万ドルで落札さました。
この車両はフランス西部の山村にある競売にかけられた農場から発見されたそうです。
俳優アラン・ドロン氏が所有したこともあるというプレミア付きなのですが、それにしても日本円で約19億円ですよ。
いくらプレミア付きとは言え、とんでもない価格ですよね。
アラン・ドロン氏が所有したという点を除いても、ビンテージフェラーリの価値は年々跳ね上がっているんです。
世界中のカーオークションデータをまとめているイタリア在住のアドルフォ・オルシJr氏という方がいるんですが、その方の記録によれば、2014年9月~2015年8月の1年間に、世界中のカーオークションで出品されたクラシックカーの落札価格トップ10のうち7台、トップ100のうち52台をフェラーリが占めているそうです。
歴代落札価格の最高記録もやっぱりフェラーリです。
2014年にアメリカのモントレーで行われたオークションで、1962年製のフェラーリ250GTOが3800万ドル(約36億円)で落札されております。
こうなってくると、ビンテージフェラーリはもはや金融商品ですね。
株や絵画よりも投資価値が上がっているそうですよ。
新車マーケットが大幅に落ち込んだリーマンショック直後も、市場は成長が少し停滞したぐらいで落ち込むこともなく、その後は右肩上がりで拡大してきています。
それにしても、数ある自動車メーカーの中で群を抜いてフェラーリの価値が上がっている要因は何なのでしょうか。
それはフェラーリのブランド戦略にあります。

フェラーリ社は2006年に価値あるクラシックカーとしての認定制度 フェラーリ・クラシケという制度を設けております。
クラシケとはイタリア語でクラシックの意味です。
認定を受けたいオーナーは、イタリアのマラネッロにあるフェラーリ本社のフェラーリ・クラシケ部門か、もしくは世界中にあるフェラーリディーラーへ行き、認定審査を依頼します。
すると、クルマごとに決められているポイントがチェックされ、そのクルマが生産された時と同じ状態のオリジナルを保ち、かつ、各部が正常に機能しているかを調査してくれます。そしてそれらがフェラーリ・クラシケの基準に達していれば、フェラーリ社はそのクルマが「ホンモノ」であることを証明してくれるのです。
いわゆるお墨付きです。
万が一改造されていたり、コンディションが悪かったりする場合には、フェラーリ・クラシケが、オリジナルの状態に復元することを引き受けてもくれるんですよ。
このようなフェラーリの取り組みによって、元々高かったフェラーリのクラシックカーの価値はさらに上がっている訳です。

冒頭に紹介した250 GT SWBカリフォルニア スパイダーは、何十年もの間、フランスの片田舎の納屋で埃まみれの状態で眠っていたモノ。こういう状態の車を業界用語で「納屋モノ」といいます。
そのまんまですね。
クラシックカーはピッカピカにレストアされた状態のクルマが高いイメージですが、この「納屋モノ」のようなプリザーブド コンディション、つまり復元なしに新車のまま維持され続けた個体も、大いに価値があるんです。なので、埃を落としてしまうと価値が下がっちゃうんです。なので埃まみれのまま出品されるのです。
・・・奥が深いですね。
250 GT SWBカリフォルニア スパイダー
ピッカピカだとこんな感じです。

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