1994年 NEC PC-FX

PC-FXとは、日本電気ホームエレクトロニクスが1994年に発売したゲーム機のこと。PCエンジンの後継機として期待を集めていました。





形はゲーム機というよりパソコンのようなスタイル。

2Dの動画再生のみに特化し、3Dグラフィックの表示機能と搭載しないという今となっては不可解な選択をしました。

3Dグラフィックを搭載しなかった理由はきちんとしたコンセプトがあったからではなく新グラフィックチップ・HuC6273の開発が難航しPC-FX製品化のタイムスケジュールに間に合わなかった為です。

その為、前機種のPCエンジンのグラフィックを2個搭載してMPEGデコーダ（HuC6272）を追加することで強力な動画再生機能を持たせようとしました。

プレイステーション・セガサターン・3DOなど、32ビット次世代機発売戦争まっただ中。

しかし、PC-FXは納期に間に合わないからと中途半端な使用にしたため、最初から競争に入れてもらえずにあっという間に消えてしまいました。

発売当時の価格は49800円。

PC-FXは3Dグラフィックには対応していませんでしたが倍速のCDドライブと2Dグラフィックによって動画の再生能力には優れていました。

なので、ソフトもアニメ系などが多かったような記憶があります。

しかし、PC-FXで発売されたゲームソフトは62タイトルと非常に少ない。

1998年04月27日 に発売された「ファーストKiss☆物語」が最後のゲームソフトになりました。

また、動画再生能力を発揮したアダルトゲームで『同級生2』などが評価が高い。

そういった意味では大人のゲーム機ということに。




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